先月より発売開始となりました、SUSONOの2年間のあれこれを1冊にまとめた「#susonolife」。その内容を皆様にちょっとお見せしましょう! というコーナーです。

今回はなかもとみかさんの「人と出会い、私と出会う。」です。新しいコミュニティに入っても、どう受け入れるのか/受け入れてくれるのか? で悩むシーンも多いと思います。その中で、SUSONOはどのように他者を受け入れる/受け入れてくれるのか? をまとめて下さったのが、こちらの作品です。
SUSONOの空気感も伝わってきますので、ぜひメンバーに入ろうかな……という方もご一読を。それでは、どうぞ!



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 人生は他者だ。

 とある小説に書かれていたこの七文字に、私は深く同意する。
 どんな人に出会い、どんな体験を共にするのか、どんな時を過ごすのか。
 他者との関係の中で、自分が、人生が、つくられていく。
 人生は他者だ。

 SUSONOボードゲーム部にはじめて参加したとき、道に迷って遅刻した(その時間に集まった人たちでゆるっとはじまる部活なので、遅刻も何もないことは、その後知ることになる)。他の参加者は、すでにいくつかのグループに分かれて、それぞれゲームを始めている。こんばんはと部屋の中に入ると、ひとつのグループが、次のゲームを一緒にやらないかと声をかけてくれた。ありがたく入らせてもらう。ゲームは知らないものばかりだったが、やったことのある人がルール説明し(これがとても上手で、感心しきりだった)、確認しながら進めてくれたので、困ることはまったくなかった。
 瞬発系のゲームが強い人、怖いくらいの推理力を発揮する人、天然発言で笑いを誘う人。はじめて会う人たちばかりだったが、感心したり、驚いたり、笑ったりで飽きることなく、あっという間に時間が過ぎていった。新しいゲームをやるたびに楽しい楽しい言う私に、隣の人が声をかけた。

「SUSONOって、名前とか知らなくても楽しめるところがいいよね」

 そうなのだ。
 一緒にいる人たちの、名前さえ知らずに過ごしている。
 そのことに、私は驚いていた。

 SUSONOには、まず「do(する)」がある。山登りや読書会、料理、ボードゲームなど、「これをやりたい」という人がイベントを立て、「自分もやってみたい」という人が集まっていく。「やりたい」がもとなので、経験も年齢も関係ない。「do」があるので、お互いを知らなくても話のきっかけができる。山登りであれば、景色や登山グッズ、休憩のおやつについてなどなど。そして、一緒に何かを「する」中で、その人たちの一面が見えてくる。
 そう、ボードゲーム部でも、「瞬時の判断が早い」「人のことをよく見ている」「感性がおもしろい」と、自己紹介がなくても、ゲームを通してその人たちのことが自然と見えてきていたのだった。

 学校や部活などで出会った友人は、席が近かったり何かの拍子で話したときに、興味関心が合ったり、共通の友人がいることがわかったりして話すことが多くなり、仲良くなっていた。仲良くなったから、遊びに行ったり、食事に行ったり、一緒に過ごす時が増え、関係が続いている。

 SUSONOは逆だ。
 知ってから一緒に何かをするのではなく、何かを一緒に楽しむ中で見えてくる人柄を知り、深めていく。
 それが、SUSONO的つながりだと私は思う。

 それは、小さな子どものころのつながり方と似ている。名前も知らない、公園ではじめて会った子。遊んでいる姿がなんだか楽しそうで、一緒に遊びたくて、「あーそーぼー」と、声をかける。あるいは、なかなか声をかけられなくて、親に「ほらっ」と背中をそっと押されて加わる。名前を知らなくたって、一緒に楽しめる。友だちになれる。
 SUSONOも「楽しそう」からはじまる。「ゆるやかにつながり、心地よい暮らしの文化圏をつくる」というコンセプトのもとに集まった様々な人たち。年齢とか、肩書とか、そういうのは知らない。知らないからこそ、色眼鏡で見たり、バイアスがかかったりせずに「目の前のその人」を自分の感覚で知っていける。

 相手から見た自分についてもまた然り。SUSONOの人たちに、新たな自分を見つけてもらえるのもおもしろい。
 読書会に参加したときのこと。私は本を読むのが好きなのだが、読んだ本の内容をわりとすぐに忘れてしまう。そのことについては取り立ててなんとも思わず、同じ本を何度も楽しめるとだけ思っていた。それを話すと、ポジティブだと皆に言われて驚いた。そうか、ポジティブなのか。思ってもいなかった自分の一面だった
 
 SUSONOは枠がゆるやかであるがゆえ、「やってみたい」も幅広く、人生でやるとは思ってもみなかった「do」にも出会える。(「カカオ豆からチョコレートを作る」なんて、SUSONOでなければやらなかっただろうな)色々なイベントに参加するうちに、参加者の色々な面が見えてくる。新たな一面が見えるたびに、その人の「層」が重なっていく。「do」はもちろんだが、それ以上に私はSUSONOで出会う人たちのことを知っていくのがおもしろい。

 人生は他者だ。
 SUSONOで出会う人たちは、私を、人生のスソノを広げていっている。


<了>


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ぜひともご一読頂ければ幸いです!