随分と遅くなってしまいましたが、これで最後でございます。

前編と中編は↓からどうぞ。






ということで、今日は「日記を書くときの姿勢」についてお話していきましょう!


◆日記を書き続けるコツはなにか
さて、僕は日々つらつらと日記を書いているわけなのですが、この文章の読者には「書き続けることが……」という悩みを抱えた方も多数いることだと思われます。
自分も「書かなかった」「サボった」時期もあったわけですが、そういう日を乗り越えて「日記を書く」ことが習慣にすることができました。ここまでたどり着けた要因を考えてみると、以下の3つが頭に思い浮かびます。

・何でもいいからページを埋めてみよう
大前提としてこの心がまえです。やはり「何を書くか」というスタートが、人々から日記を書くモチベーションを奪い去っている悪しき条件だと思います。書く内容に「軸」が無いといけない! と考えている人は多いのではないでしょうか。例えば、「目標達成の記録」とか「学んだことのアウトプット」とか「社会に対して一言物申す」とか……。
ただ、目的や軸を絞れば絞るほど、「それに達していない」や「それができなかった」ときのショックは非常に大きいとものです。この挫折が「書き続ける」ことへのエネルギーを奪ってしまうのではないでしょうか。
逆に考えましょう。まず、日記や手帳に何でも文字を書いてみましょう。書けなければシールや切り抜きを貼るとか、絵を描くとか、何でも良いです。まずは埋めてみましょう。
それを何日も繰り返していく中で、「これなら長期間、ページを埋め続けることができるな!」と思ったネタが「あなたにとっての書きたいこと」なのです。
なので、何でも良いのでページを埋めてみましょう! 迷わず書けよ、書けばわかるさ(猪木風)

・「意味のあること」を書かないようにしてみよう
このようなお話をすると、「やいやい、何でも書けば良いの『何でも』がわからないから苦しんでいるんだ!」というご意見を頂くこともあります。
その前に考えて欲しいことがあります。まず前段として、「文章を書く≒有意義で高尚な活動」と考えているのではないでしょうか?
さらに考えて欲しいのは、本当に自分の人生には常に「意味のあること」「高尚なこと」に溢れているのか? ということです。僕はどんなに真面目な生き方を貫いていたとしても、自分の人生の周りには「意味のないこと」が沢山あると思っています。そして、「意味のあることを書けずに思い悩む」くらいならば、「意味のないことを書いて満足する」ということに振れることこそが、有効な日記や手帳の使い方ではないか、と。

自分の日記を見て下さい。自民党総裁選の感想が「菅義偉の選挙区とゆきぽよの出身地が上大岡で一緒だと気がついた」であり、その後「マックで月見バーガーを食べたあと、みなとみらいまで自転車で行った」という出来事です。

……いやあ、何が言いたいのか、よくわかりませんね。それくらい、いや、それよりももっと下らないことでも、日記にちゃんと残してみましょう!

・自分が読みたいことを書こう
もう一つ、「書く」ということに迷いだったり、踏ん切りをつけられなくなった場合、思考の変え方があります。それは「自分の日記の読者は自分」という意識づけです。
本来、「書く」という行為は「読む」という行為とセットです。そして、「書く人」と「読む人」は異なるケースが大半です。故に、「書く」という行為をより有意義に進めるためには、どこかにいる「読む人」のことを思って進めるのがベターなのであります。
ただ、そんな「書く人」と「読む人」の立場がイコールで結ばれるケースがあります。それが日記なのではないでしょうか? そして、「日記を書けない」の理由の中には、本来は存在しないはずの「自分以外の日記の読者」が頭に入っているのではないでしょうか?

もちろん、将来は自分の功績を展示するための博物館を建設したいと考えていて、そこに日記を展示するならば素晴らしい内容にしなければ……という方は話が別かもしれませんが、それを考える前にやることはやろうよ、というところです。

ただし、ひとつ注意しないといけないのは、最大の読者が自分自身だからこそ、「あとで読み返したとき、自分自身が傷つく内容にしてはいけない」ということです。日記にはポジティブな内容だけでなく、ネガティブなことも沢山書いて良いと思います。ですが、冷静になったあとのことも考えて、書きながらブレーキを踏むことも大事です。


◆自分の日記を読み返すことはあるか?
〆の文章を書く前に、1つ質問を頂いているので答えたいと思います。
まず、読み返すことはあります。自宅にも数年分の日記&手帳はストックされていますし、さらに前のものは実家にあります。
で、読むタイミングもわりと決まっていて、「そう言えば、前に似たようなシチュエーションがあったな?」と気がついたとき、過去に自分が書いたことを遡り、探して、読むという感じです。これには物事を考えるとき、過去から考えるか(原点思考)、それとも未来から考えるか(未来志向)というところで、僕の場合は前者タイプということも大きいとは思います。
この状態になっているということは、幸せな状態というよりも、辛かったり、寂しかったりするときのパターンが多いのも事実です。ですが、そんな過去を振り返る中で、奮い立ったり、心が落ち着いたりと、何度も助けられていたりします。


◆日記を書いていて良いことはあるのか
最後にこの問いかけですが、これに関しては(自分が書いたものが)「貯まっていく楽しさ」の一言に尽きます。
日記を書き続けたからといって、収入が急激に上がるとか、モテモテになるとか、そういうことは正直ありません。そういうことよりも、毎年コツコツ書き続けて、ページが埋まっていき、書き終えた手帳が貯まっていくのを眺めていくことが純粋に楽しいのです。

そういう気持ちになれることが、日記の魅力だと考えています。

ぜひ、皆様も、皆様なりのかたちで、日記を書き続けてみて下さい!


   ◇


そんなわけで、最後のお知らせは11月のオンライントークについてです


【11/28 松浦弥太郎さんオンラインコンテンツ】 〜これからの暮らしに大切なこと〜




皆様のご参加、お待ちしております